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お知らせ

3人に1人の職員が自分の子どもを預けながら働くおへそ保育園グループの魅力とは【取材記事】

おへそグループは、2011年におへそ保育園からスタートし、今では、幼保連携型認定こども園、児童発達支援、小規模保育所、企業主導型保育園、放課後児童クラブを手掛けています。おへそという名前は、立地がちょうど佐賀の町の中心であるという「おへそ」と母と子をつなぐ「おへそ」に由来しています。そんなおへそグループでは、保育園業界ではタブーとされる職員が自分の子どもを自分の働く園に預けることを受け入れていると言います。そこで、統括園長の吉村直記さんに、おへそグループの目指すもの、そういった受け入れをしている理由についてお話を伺いました。

-おへそグループの特徴を教えてください

おへそグループでは「一緒に学ぶ。一緒に育つ」を保育方針として掲げています。職員は子どもたちにとって保育者ではありますが、保育者が子どもを「育てる」という構図ではなく、子どもたちとともに「育つ」場所だと考えています。また、私が幼少期から通っていた空手道場では、先生をはじめ生徒にいたるまで年齢、性別、障害、環境が違う人たちと触れ合い、多くのことを学んだと感じています。そんなルーツから、子どもたちにとってさまざまな人との触れ合いの場になればと思い、おへそグループも保育園、児童発達支援、放課後児童クラブとさまざまな施設を運営しています。一緒に育ち、触れ合っていく。だからこそ職員も子どもたちもその保護者の方々までもが、大きなくくりとしての家族として捉えています。(吉村氏)

-保育園業界では職員の子を預けるのは タブー とされているなかで、おへそグループでは自分の勤める園に自分の子どもを通わせている職員が3人に1人はいると聞きましたが…?

そうなんです。保育園によっては保育士の勤務先に自分の子どもを通園させることを禁じているところもあるようですが、おへそグループでは喜んで受け入れています。それは職員も子どもたちのすべてが、おへそグループという大きな家族になっているということがベースにあります。家族の家族を受け入れる、それは当たり前のことではないでしょうか。そして、職員自らが預けたいと思える園であるというのも、おへそグループの魅力であると考えています。職員の中には、自分が働きたいのはもちろんですが、自分の子どもを通わせたいという理由で転職を希望してくれた者もいます。また、ご自分のお子さんを通わせていた保護者の方が、園の方針や園での様子を見ていてその考えに共感してくださり、当園で働きたいと転職されたケースや兄弟で働いてくれている職員もいるんです。(吉村氏)

-職員の皆さんから支持されている理由はどこにあるのでしょうか?

自分では特別なことをしているつもりはないのですが、職員が自分の子どもたちを通わせたいと思ってくれるのは本当にうれしいことです。できるだけ働きやすい環境を整えるように心がけていたり、職員同士が経験年数などに関わらず意見を言い合える雰囲気になっていることも大きいのではないかと思っています。後は「親子で楽しめる場所」と思ってくれているんじゃないかと思います。(吉村氏)

-働きやすい環境作りのために具体的に取り組まれていることはありますか?

理念に掲げているとおり、子どもと職員は共に育ち合って欲しいという想いがあります。そのためには業務以外の経験からも色々と吸収して欲しい。そうした場になることも願って、様々な「働きやすさ」「働きがい」を持って働けるような制度を設けています。令和5年度からは、リフレッシュ休暇として5日間、前後土日を含め9連休を取得できる制度を設けます。しっかりと体を休めて元気に業務に戻ってもらうこともそうですし、海外に行くなど日頃なかなかできない経験を保育の場で生かしてもらいたいという想いもあります。そのほかにも誕生日休暇や、やりたいという気持ちを応援したいと資格取得支援手当等も支給しています。(吉村氏)

-子どもたちからの反応はいかがですか?

保育園を卒園し、小学生になってからもおへその放課後児童クラブに通ってくれている子どもたちがたくさんいます。先日、某媒体の取材があり園についての魅力を紹介するためのインタビューを受けた際に、通常は保育士等が応えるケースが多いのですが、放課後児童クラブに通っていて、保育園時代から通ってくれている子どもたちが積極的にインタビューに回答してくれました。その子たちも、おへそを「大きな家族」と捉えてくれているみたいで、自分たちの想いがしっかりと伝わっているのだなと嬉しく思いました。(吉村氏)

-最後におへそグループの子どもたち、職員への想いをきかせてください

とにかく思うことは、子どもたちにもその保護者の方々にも、もちろん職員にも人生を楽しく過ごして欲しい、そういった想いでいます。そして、おへそグループに関わった皆さんにとっていつまでも安心できる場所、安心して帰ってこられる場所であって欲しいと願っています。子どもたちのなかには、将来おへそグループで職員として働きたい!と言ってくれている子もいて、これからも楽しみです。(吉村氏)